看板を注文する際、「デザインデータはどう準備すればいいですか?」というご質問をよくいただきます。この記事では、看板製作に必要なデータの形式・注意点・よくあるトラブルをわかりやすく解説します。
この記事を読むと、推奨ファイル形式・フォントのアウトライン化・カラーモードの設定・データがない場合の対応方法がわかります。

推奨ファイル形式
| ファイル形式 | おすすめ度 | 備考 |
|---|---|---|
| AI(Adobe Illustrator) | ★★★★★ | 最も推奨。ベクターデータで拡大縮小しても劣化しない |
| EPS | ★★★★★ | AIと同様にベクターデータ。古いデータに多い形式 |
| PDF(ベクター) | ★★★★ | Illustratorから書き出したPDFが理想 |
| SVG | ★★★★ | ウェブ用ベクターデータ。対応可能 |
| PNG・JPG(高解像度) | ★★★ | 解像度が高ければ対応可能。300dpi以上推奨 |
ベクターデータ(AI・EPS・PDF・SVG)が最も適しています。ベクターデータは数式で形状を表現しているため、どんなサイズに拡大しても画質が劣化しません。看板は印刷物より大きいサイズになることが多いため、ベクターデータでのご入稿が理想です。
なお、Word・Excel・PowerPoint・Canvaなどで作成したデータは、看板製作用のデータとしてそのままでは使用できません。ただし、これらのデータや手書きのスケッチ・参考画像をもとにデータを作成して製作することが可能です。「Illustratorを持っていない」「データの作り方がわからない」という場合もお気軽にご相談ください。
入稿データの注意点
① フォント(書体)はアウトライン化する
AIやEPSデータの場合、フォントは必ずアウトライン化してください。アウトライン化とは、文字データを図形(パス)に変換する処理です。アウトライン化されていないと、製作環境に同じフォントがインストールされていない場合に文字化けや別書体への置き換わりが起きます。
アウトライン化の手順(Illustrator)はこちらです。
- 「オブジェクト」→「すべてをロック解除」
- 「選択」→「すべてを選択」(Ctrl+A / Command+A)
- 「書式」→「アウトラインを作成」(Ctrl+Shift+O / Command+Shift+O)
アウトライン化できているか確認する方法:テキストを選択したときに「パス」と表示されればアウトライン化済みです。アンダーラインのみが表示される場合はまだ文字データのままです。
⚠️ アウトライン化後は文字の編集ができなくなります。アウトライン化する前に、編集可能なデータを別名で保存しておくことをおすすめします。(例:「ロゴ_OL.ai」のようにファイル名に「_OL」を付けて区別する方法が便利です)
② カラーモードはCMYKで作成する
Illustratorでデータを作成する際は、カラーモードを「CMYK」に設定してください。RGBで作成したデータは、製作時にCMYKに変換する際に色味が大きく変わってしまうことがあります。
特にウェブ用のロゴ(RGB)をそのまま看板データに使うと、モニターで見ていた色と仕上がりが大きく異なるケースがあります。色の再現精度を重視する場合は、DICカラー・PANTONEの色番号での指定も合わせてご確認ください。
③ 画像は埋め込み処理をする
Illustratorで画像を配置した場合、「リンク」のままではなく「埋め込み」処理をしてからご入稿ください。リンクのまま入稿すると、画像ファイルが別途必要になり、画像が表示されない「リンク切れ」が発生する場合があります。
埋め込み処理の手順:「ウィンドウ」→「リンク」でリンクパレットを表示→対象画像を選択→「画像を埋め込み」をクリック
④ カラー指定
色の指定はDICカラー・PANTONEカラー・日塗工番号で指定いただくと正確です。詳しくは「DICカラーとPANTONEの違いとは?」をご覧ください。
⑤ サイズ指定
看板の仕上がりサイズ(W横幅 × H高さ)をmm単位でご指定ください。「だいたいこのくらい」というラフな指定でも、設置場所の写真と合わせて最適なサイズをご提案します。
⑥ ファイル名は半角英数字にする
ファイル名に日本語・全角文字・スペースが含まれていると、環境によって文字化けやエラーが発生することがあります。ファイル名は半角英数字とアンダースコア(_)のみを使うのが安全です。
⑦ 確認用データも一緒に送ると安心
AIデータと合わせて、確認用のJPEGまたはPDFも一緒にお送りいただくとスムーズです。データに不具合があった際に、意図していたデザインを確認するための参照として活用できます。
デザインデータがない場合
デザインデータがなくても看板は製作できます。以下の方法で対応可能です。
- 手書きスケッチ:ラフなスケッチや手書きの文字でもOK
- 参考写真・参考サイト:「こんなイメージの看板にしたい」という写真やURLでも対応可能
- ウェブサイトのロゴ画像:サイトに掲載されているロゴ画像を参考に製作可能
- 名刺・ショップカード:ロゴが印刷されている印刷物を郵送いただければ色・形状を確認できます
「データの作り方がわからない」「Illustratorを持っていない」という場合もお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. Illustratorを持っていませんが、データを用意しないといけませんか?
A. 必要ありません。手書きスケッチ・参考写真・名刺などをお送りいただければ、データを作成します。ロゴや文字内容・色のご希望をお知らせいただければ、ゼロからデザインにも対応しています。
Q. PNG・JPGのロゴ画像しかありません。使えますか?
A. 解像度が十分に高ければ対応できる場合があります(300dpi以上推奨)。ただし、解像度が低い画像を拡大すると仕上がりがぼやける場合があります。まずはデータをお送りいただければ、使用可能かどうかご確認します。デザイン会社に依頼しているブランドのロゴは、AI・EPSなどのベクターデータが納品されているケースが多いため、確認してみることをおすすめします。
Q. データを送る方法は?
A. メールへの添付、またはギガファイル便・Googleドライブなどのファイル転送サービスでお送りください。ファイルサイズが大きい場合はファイル転送サービスの利用をおすすめします。
Q. データに不備があった場合はどうなりますか?
A. データを確認した上で、不備がある場合はご連絡してから製作を進めます。入稿データに問題があってもすぐに却下ということはありませんので、まずはお気軽にお送りください。
まとめ
- 推奨形式はAI・EPSなどのベクターデータ。拡大しても画質が劣化しない
- フォントは必ずアウトライン化する。アウトライン化前のデータはバックアップを保存しておく
- 画像は埋め込み処理をしてから入稿する。リンクのままだとリンク切れが起きる
- カラーモードはCMYKで作成する。RGBのままだと色が大きく変わる場合がある
- ファイル名は半角英数字にする
- データがなくても、手書きスケッチや参考写真から製作対応可能
お見積もり・ご相談
LED看板の製作について、お気軽にお問い合わせください。データの準備から色指定まで、製作前のご相談もお待ちしています。
図面や写真があれば、より具体的なご提案が可能です。

