DICカラーとPANTONEの違いとは?看板製作の色指定ガイド

看板を注文するとき、「色はどう指定すればいいですか?」と悩む方は多いです。「赤にしてください」と伝えても、赤には何十種類ものバリエーションがあり、イメージと仕上がりにズレが生じることがあります。

この記事では、看板製作でブランドカラーを正確に再現するために使われるDICカラー・PANTONEカラー・日塗工番号の違いと使い方を解説します。

この記事を読むと、3つの色指定システムの違い・CMYKとの違い・色番号がわからない場合の対処法・再現できない色の注意点がわかります。

目次

なぜ色番号が必要なのか?

「青」と言っても、明るい青・暗い青・緑がかった青など無数のバリエーションがあります。さらに、パソコンのモニターは機種や設定によって色の見え方が異なるため、画面上で確認した色が印刷・塗装で同じように再現されるとは限りません。

色番号(カラーガイドの番号)を指定することで、担当者が変わっても・場所が離れていても、同じ色を正確に共有できます。特にブランドロゴの色(コーポレートカラー)を看板に使う場合は、色番号での指定が「思っていた色と違う」というトラブルを防ぐ最も確実な方法です。

CMYKとDIC・PANTONEの違い

看板・印刷の色には大きく2種類の表現方法があります。

  • CMYK(プロセスカラー):シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインクを掛け合わせて色を表現する。デジタル印刷の標準方式。ただし、鮮やかな青・蛍光色・金・銀などはCMYKでは再現しにくい
  • DIC・PANTONE・日塗工(特色):1色ずつ番号で管理された専用インク・塗料を使う。CMYKでは再現できない色も対応でき、色ブレが起きにくい

看板の塗装色指定では、CMYKよりもDIC・PANTONE・日塗工の番号で伝える方が正確です。

3つの色指定システムの違い

色番号システム特徴使われる場面
DICカラーDIC株式会社(日本)が策定。日本で最も普及。2,000色以上を収録日本国内の看板・印刷・塗装
PANTONE米国Pantone社が策定。世界標準。グローバルブランドで多用グローバルブランド・デザイン業界・海外とのやり取り
日塗工(日本塗料工業会)塗料用の色見本帳。2年に一度発行。実際に調合できる色のみ掲載看板の塗装色指定・建築外装

印刷・グラフィック系ではDICが主流ですが、看板の塗装色指定では日塗工が多く使われます。グローバルブランドのロゴカラーにはPANTONEが指定されているケースが多いです。

なお、日塗工は他の2つと異なり「実際に塗料で調合できる色のみ」が掲載されているため、鮮やかな色が少ないのが特徴です。建設・内装業者が持っていることが多く、建物外装の塗装色指定でも広く使われています。

色指定の方法がわからなくてもご相談ください

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注意:色番号を指定しても「完全一致」にはならない

DIC・PANTONEの色番号はあくまで「目標の色」を共有するための基準です。看板製作の現場では、色番号をもとに塗料を手作業で調色して塗装したり、その色に近いカッティングシートを選んで貼るという工程になります。そのため、仕上がりは色番号に「近い色」であり、印刷物と完全に同じ色になるわけではありません。

特に以下の色は近似色での対応になりやすいです。

  • 蛍光色:蛍光顔料を含む色は、通常の塗料やカッティングシートでは再現が難しい
  • 金・銀(メタリック):金属的な輝きは塗料での再現が難しく、金属調シートや素材で代替する場合がある
  • 非常に鮮やかな高彩度の色:対応するカッティングシートや塗料がない場合は近似色での仕上げになる

ブランドカラーへの近似を優先したい場合は、事前にご相談いただければ対応できる範囲をご案内します。色のサンプルや印刷物をお送りいただければ、実際の素材との照合も可能です。

また、色のズレをできる限り小さくしたい場合は、本製作の前にサンプルを製作するという方法もあります。追加の費用と時間がかかりますが、仕上がりのイメージを実物で確認してから本製作に進めるため、こだわって作りたい場合や色の再現精度が重要な案件では有効な選択肢です。

発光サイン・LEDサインの色指定の注意点

チャンネル文字などの発光サインでは、点灯時(夜間)と非点灯時(昼間)で色の見え方が異なります

具体的には、LEDを消した状態(昼間・非点灯時)は塗装色が看板の色となります。LEDを点灯したときは、塗装色とLED自体の色温度の組み合わせで全体の雰囲気が決まります。例えば「白色の塗装+電球色LED」では、昼間は白く見えても夜間は温かみのある光の演出になります。

「昼間の塗装色に合わせたいのか」「夜間の発光色に合わせたいのか」によって、素材選定・塗装色・発光色の組み合わせを慎重に検討する必要があります。色指定の際は、どちらを優先したいかを事前にお伝えください。

色番号がわからない場合は?

色番号がわからない場合でも対応できます。以下の方法で色を指定いただけます。

  • ロゴデータから抽出:AI・EPS・PDFのデータがあれば、色情報(DIC・PANTONE・CMYKなど)を確認できます
  • 参考画像・現物で指定:「この印刷物の色に合わせてほしい」「この名刺と同じ色で」でも対応可能です
  • カッティングシートの品番で指定:3M・中川ケミカルなど主要メーカーのシート品番で指定する方法もあります。看板製作会社はシートの見本帳を持っているため、品番での指定が話が早い場合もあります
  • 現物合わせ:既存の看板やサンプルを郵送いただければ、その色に合わせた調整も対応しています

最も確実なのはDIC・PANTONEの紙の色見本帳(カラーチップ)での指定です。WEB上で表示されるDIC番号はモニターの設定によって色が変わるため、色番号の確認は必ず紙の色見本帳で行ってください。

色番号での指定が難しい場合は、ロゴデータや印刷物の現物をお送りいただくのが次善策です。なお、いずれの方法でも仕上がりは「近似色」になることをご了承ください。

よくある質問

Q. DICカラーの番号はどこで調べられますか?

A. 正確な確認にはDIC株式会社が発行する紙のカラーチップ(色見本帳)を使うのが確実です。モニター上で表示されるDICカラーはディスプレイの設定によって見え方が変わるため、必ず紙の色見本帳で確認してください。デザイン会社に依頼している場合はデザイナーに確認するのが早いです。

Q. ブランドカラーはDICとPANTONEのどちらで指定すればいいですか?

A. ブランドガイドラインで指定されている方を使ってください。日本国内のみで使用するブランドはDICが多く、グローバルブランドや海外とのやり取りがある場合はPANTONEが多いです。どちらか一方しかわからない場合は、わかる方の番号をお知らせいただければ対応します。

Q. 色指定なしで発注することはできますか?

A. 可能です。「ロゴデータ通りの色で」とお伝えいただき、AIやPDFのデータをお送りいただければ、データに含まれる色情報をもとに製作します。ただし、ブランドカラーへの厳密な一致が求められる場合は、色番号または現物サンプルでの確認をおすすめします。

まとめ

  • 看板の色指定は「DICカラー」「PANTONE」「日塗工」の色番号を使うのが最も正確
  • 日本国内の看板はDICカラーが主流。グローバルブランドはPANTONEが多い
  • CMYKは4色の掛け合わせのため、蛍光色・金・銀などは再現しにくい
  • 発光サインは点灯時と非点灯時で色の見え方が変わるため、どちらに合わせるか事前に伝えることが重要
  • 色番号がわからない場合はロゴデータ・参考画像・カッティングシート品番・現物での対応も可能

お見積もり・ご相談

LED看板の製作について、お気軽にお問い合わせください。色指定・入稿データの準備も含めてサポートします。
図面や写真があれば、より具体的なご提案が可能です。

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