「持続化補助金の経営計画書に何を書けばいいのか分からない」「看板のリニューアルを、どう販路開拓として書けばいいのか」——小規模事業者持続化補助金で看板を作りたい店舗オーナー様に向けて、経営計画書の書き方を看板の記入例つきで解説します。
この記事では、経営計画書で審査される4つのポイント、看板を「販路開拓」として書く考え方、項目別の記入例、数値目標の立て方、よくある失敗までをまとめています。
TKBネオン自身も、小規模事業者持続化補助金に申請し、採択された経験があります。申請した事業者としての実体験と、看板業者として申請用の見積書・図面を作ってきた経験の、両方の視点から解説します。
経営計画書とは?審査で見られる4つのポイント
経営計画書(様式2)は、持続化補助金の採否を分ける最も重要な書類です。持続化補助金の採択率は5割前後(第18回で約47%)で、約半数は不採択になります。差がつくのは、この計画書の完成度です。
審査で見られるのは、大きく次の4点です。
| 項目 | 審査で見られること |
|---|---|
| ①自社の現状 | 自分の店の状況・課題を客観的に把握できているか |
| ②顧客のニーズと市場 | ターゲット顧客と地域の市場を理解しているか |
| ③取り組みの内容 | 課題の解決策として筋が通っているか・実現できるか |
| ④期待できる効果 | 売上・来店数などの効果が具体的に見込めるか |
つまり「①の課題を、③の看板リニューアルで解決し、④の効果につなげる」という一本の筋を通すことが、計画書づくりの軸になります。
看板を「販路開拓」として書く考え方
看板は「デザインを新しくする工事」ではなく、「新規のお客様を増やす販路開拓の手段」として書きます。ここが最大のポイントです。
審査する側は、看板そのものには関心がありません。関心があるのは「その投資で、お店の売上がどう変わるのか」です。書く前に、次の3つを整理してください。
- 現状の課題:今の看板の何が問題で、どんな機会を逃しているか(例:夜間に店の存在が分からない)
- ターゲット:新しい看板で、誰に来てほしいのか(例:夜の時間帯に前を通る会社員)
- 期待する効果:来店数・売上がどれくらい増える見込みか(数字で)
項目別の書き方と記入例(看板の場合)
記入例をそのまま写すのではなく、自分の店の数字と状況に置き換えて書いてください。審査では、他の申請と似た定型文はマイナスに働きます。以下は、書き方の型をつかむための例です。
①現状の課題の書き方
「古くなったから」ではなく、「機会を逃している」という書き方にします。
記入例:「当店は交通量の多い県道沿いに立地しているが、看板の照明が経年で暗くなり、夜間は店舗の存在が通行者に認識されにくい。営業時間の半分が日没後にあたる一方、夜間帯の新規来店は少なく、立地を活かしきれていない。」
②取り組み内容の書き方
何を・どう変えて・誰に届けるのかを具体的に書きます。看板の仕様は、業者の見積書・図面と一致させてください。
記入例:「店舗正面の看板を、夜間でも視認性の高いLEDチャンネル文字にリニューアルする。日没後に店舗前を通行する会社員層に店の存在を認知させ、夜間帯の新規来店につなげる。」
③期待できる効果の書き方
効果は「現状の数字」と「目標の数字」をセットで書きます。数字の根拠も一言添えると説得力が上がります。
記入例:「現在の夜間帯の新規来店は月10組程度である。看板リニューアル後は月15組(5割増)を目標とする。当店の前の夜間通行量と、日中帯の来店率をもとに算出した。」
見積書・図面が計画書の説得力を上げる
経営計画書の金額と、看板業者の見積書の金額は、必ず一致させてください。申請時の補助事業計画書(様式3)に書く経費と、採択後に提出する見積書の金額が食い違うと、手続きが止まる原因になります。
また、看板の図面や完成イメージを計画書に添えると、「何にいくら使うのか」が審査側に一目で伝わります。取り組み内容の具体性を示す材料として有効です。
TKBネオンでは、お問い合わせの際に「持続化補助金を使う予定」とお伝えいただければ、計画書にそのまま使える書式(税抜・税込の併記、図面・仕様書つき)の見積書を無料でお作りします。補助金のルールで複数の業者からの見積もり(相見積もり)が必要になる場合も、他社との比較を前提とした見積書として、そのままお使いいただけます。
よくある失敗3つ
失敗1:看板のデザインの説明に終始する
「おしゃれな看板にする」「デザインを一新する」だけでは、販路開拓の計画になりません。誰に・何を届けて・どんな効果を得るのかを軸に書き直してください。
失敗2:数値目標がない
「集客力の向上を図る」といった言葉だけの目標は、効果の検証ができません。来店数・売上など、現状値と目標値をセットで示してください。
失敗3:広報費だけの計画にしてしまう
第20回では、看板が該当する広報費に30万円(税込)の上限があり、広報費だけでの申請はできません。看板を軸にしつつ、チラシやWebサイトなど、他の販路開拓の取り組みと組み合わせて計画を立ててください。
迷ったら商工会議所へ。締切に注意
経営計画書は、地域の商工会・商工会議所に相談しながら作れます。申請には商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)が必要で、第20回の発行受付の締切は2026年12月4日です。申請締切(12月15日)より早い点に注意してください。
計画書の内容は、他人任せにしないことも大切です。審査や実績報告の場面で、自分の言葉で説明できる計画になっているかを基準にしてください。
よくある質問
Q. 経営計画書は何文字くらい書けばよいですか?
文字数の規定はありません。量より「課題→取り組み→効果」の筋が通っているかが重要です。写真や図を使って、審査側が読みやすい計画書にすることをおすすめします。
Q. 見積書は計画書を書く前に取るべきですか?
はい。計画書には経費の金額を書くため、先に見積書を取得しておくのが正しい順序です。見積もりの取得は交付決定前でも問題ありません(NGなのは発注・契約です)。
Q. 計画書の看板の部分について相談できますか?
できます。看板に関する部分(現状の課題の整理、仕様、費用、期待できる効果の考え方)は、TKBネオンにお見積もりとあわせてご相談ください。図面や夜間の視認性など、計画書に書く材料をご提供します。計画書全体の組み立ては、商工会・商工会議所のサポートを利用してください。
Q. AIで計画書を作ってもよいですか?
下書きの作成に使うこと自体は問題ありません。ただし、生成された文章をそのまま提出すると、他の申請と似た内容になりがちです。自分の店の数字・状況に必ず置き換え、自分の言葉で説明できる状態にしてください。
まとめ
- 経営計画書(様式2)は採否を分ける最重要書類。採択率は5割前後
- 看板は「販路開拓の手段」として書く。デザインの説明に終始しない
- 「現状の課題→取り組み→効果」の一本の筋を通す
- 効果は現状値と目標値をセットで、数字で示す
- 計画書の金額と見積書の金額は必ず一致させる
- 様式4の発行締切(12月4日)は申請締切より早い。商工会議所へ早めに相談
お見積もり・ご相談
持続化補助金での看板製作は、TKBネオンにご相談ください。経営計画書の根拠になる見積書・図面・仕様書を無料でご用意します。図面や写真があれば、より具体的なご提案が可能です。


コメント