LED看板を設置する際、サインを光らせるための電源装置が必要です。家庭のコンセントから出る交流(AC)をLEDが動作する直流(DC)に変換する装置で、「ACアダプター」と「スイッチング電源」の2種類が主に使われます。この記事では、LED看板の電源の基本をわかりやすく解説します。
この記事を読むと、ACアダプターとスイッチング電源の違い・用途別の選び方・電気工事士が必要なケース・よくある失敗例がわかります。
AC(交流)とDC(直流)の違い
家庭のコンセントから供給される電気はAC100V(交流100ボルト)です。一方、LEDはDC12VまたはDC24V(直流)で動作します。
電源装置はこのACをDCに変換する役割を担っており、LED看板には必ず必要な部品です。
LEDモジュールにはAC100Vに直結できるタイプも製作できますが、安全性を重視し、基本的にDC12VまたはDC24V仕様の製品を使用しています。電源装置を介することで感電リスクを低減し、万一の際のメンテナンスも安全に行えます。
2種類の電源装置:ACアダプターとスイッチング電源
| 電源の種類 | 特徴 | 向いている用途 | 電気工事士 |
|---|---|---|---|
| ACアダプター | コンセントに挿すだけ。手軽で安全 | 小型〜中型の屋内サイン、ネオン風LEDサイン | 不要 |
| スイッチング電源 | 大容量・安定した電力供給。防水対応モデルあり | 大型サイン、商業施設、屋外設置 | 必要 |
ACアダプターとは
スマートフォンやノートPCの充電器と同じ仕組みです。コンセントに挿すだけでAC100VをDC12Vに変換します。電気工事士の資格は不要で、誰でも手軽に使えるのが最大のメリットです。
ただし出力容量に限りがあるため、大型のサインや複数のサインを連結して使う場合には向いていません。ネオンチューブサインにはACアダプターを、チャンネル文字などにはスイッチング電源をセットでお届けしています。
スイッチング電源とは
商業施設や大型サインで使われる業務用の電源装置です。大容量で安定した電力を供給でき、屋外用には防水仕様(IP67等)のモデルもあります。
電気の幹線から接続するため、電気工事士による接続工事が必要です。施設の電源管理システムに合わせてスイッチで一括管理したい場合にも、スイッチング電源が使われます。
設置場所・用途別の選び方
| サインのサイズ・用途 | 推奨電源 |
|---|---|
| 小型サイン(屋内・コンセント近く) | ACアダプター |
| 中型サイン(屋内・商業施設) | ACアダプターまたはスイッチング電源 |
| 大型サイン・複数連結 | スイッチング電源 |
| 屋外設置 | 防水仕様のスイッチング電源 |
サインのサイズ・消費電力・設置環境に応じて最適な電源をセットしてお届けします。電源の選定はお任せください。
消費電力の目安と容量の考え方
電源を選ぶ際の基本は、サインの消費電力(W数)よりも余裕のある容量の電源を使うことです。定格ギリギリで使い続けると電源装置の寿命が縮まり、最悪の場合故障につながります。
目安として、消費電力の1.2〜1.5倍の容量の電源を選ぶのが一般的です。例えば消費電力20WのサインにはW数30W以上の電源が適しています。複数のサインを1つの電源で賄う場合は、全サインの合計消費電力で計算してください。
よくある失敗例
現場でよく見られる失敗が「ACアダプターの容量不足」です。複数のサインを1つのACアダプターに接続したり、サインを増設した際に電源を交換し忘れたりすることで起こります。
- 容量オーバーのACアダプター:サインがちらつく、電源が熱くなる、最終的に故障する
- 屋外に防水なしの電源を設置:雨水の浸入で短絡(ショート)・漏電のリスク
- 密閉ボックス内への設置:放熱できず過熱→寿命低下・故障の原因に
電源装置の設置場所の注意点
- 放熱しやすい場所:密閉空間は避ける。電源装置は動作中に熱を発するため、通気性のある場所に設置する
- メンテナンスしやすい場所:故障時に交換できるように、アクセスできる位置に設置する
- 直射日光が当たらない場所:高温環境は電源装置の寿命を縮める原因になる
- 屋外設置の場合:防水ボックスに収納するか、防水仕様(IP67以上)の電源を使用する
よくある質問
Q. 電気工事士がいないと設置できませんか?
A. ACアダプター仕様のサインであれば、コンセントに挿すだけで使えるため電気工事士は不要です。スイッチング電源を使う大型サインや屋外設置の場合は、電気工事士による接続工事が必要になります。TKBネオンでは、電気工事が必要かどうかも含めて事前にご案内します。
Q. 電源装置が故障した場合はどうすればいいですか?
A. ACアダプター仕様の場合、同規格のものに交換できる場合があります。スイッチング電源の場合は電気工事士による対応が必要です。故障の際はまずご連絡ください。
Q. 電源装置はサインに同梱されますか?
A. TKBネオンでは、製作するサインに適した電源装置をセットでお届けしています。設置環境(屋内・屋外・設置高さなど)を事前にお知らせいただければ、対応した仕様でご用意します。
まとめ
- LED看板の電源装置は「ACアダプター」と「スイッチング電源」の2種類が基本
- 小型・屋内サインにはACアダプター(コンセントに挿すだけ、電気工事士不要)
- 大型・屋外・商業施設にはスイッチング電源(電気工事士による接続工事が必要)
- 電源容量は消費電力の1.2〜1.5倍を目安に選ぶ
- 電源装置は放熱・メンテナンス・防水の観点で設置場所を選ぶことが重要
お見積もり・ご相談
LED看板の製作・設置について、お気軽にお問い合わせください。電源の選定・電気工事の要否も含めてご案内します。
図面や写真があれば、より具体的なご提案が可能です。

